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現タレントで体操協会理事の森末慎二さんは、
体操競技現役選手の時、1984年のロサンゼルス五輪での
全ての鉄棒競技で10点満点を出した、伝説級の凄い人です。
その森末さんが現役引退時、インタビューで今後はコーチとして指導者になるか?と
訊かれた際の回答が、印象に残っています。
「自分は鉄棒に関しては、イメージするだけで出来た。
なので、出来ない人が何故出来ないのかが、わからない。
だから、自分は教える立場には成れない。」と。
名選手が必ずしも名指導者になるわけでなく、
その逆も然りという、納得の理由だなと覚えています。

私が入社した頃、仕事に係る全ての手間がアナログでした。
原簿から手書きで転記し、電卓を使って計算して紙に手書きするといった。
時間も手間も無駄だし、ミスの可能性もあるこの作業に対して
PCの導入を提案し、自作でプログラムを組みました。
その完成は割とすぐでしたが、スムーズに進みませんでした。
“わからない人は、わからないから想定外の事をする”
私一人が使うなら、問題は無いけれど、
わからない人が、本来の操作と異なる操作をした際のカバーリングに
どれだけ手間のかかった事か。
想定外の事を予測するなど出来るわけがない。想定外なのだから。
後日、味を占めた社長に呼ばれ、自分用にプログラムを組んで欲しいと頼まれました。
丁重に断りました。言わないけど、PCに無知なあなたが操作をして、
ノートラブルなものを作る自信がありません、というのが本音でした。

それだけ、万人に理解してもらえるように、作ったり表現したり教えたりすることは
難しいという事です。
アウトプット側は、自分の能力の範疇で伝えようとする。
もしかしたら伝わりづらいかもしれない、と思い伝わりやすく調整する。
でも、それ自体が自分の判断能力の範疇での予測なのです。

うん、わかりづらいか。では本題。

先日のAnimeJapan2019での事。
入場ゲートには、ステージイベント参加者向けに、こんな看板が立っていました。
20090405_1.jpg
そこへやってきた男。係員へ
男「BLUE STAGEは左(←)?」と。
係員「いえ、BLUE STAGEは右(→)です」
男「・・・この書き方、わかりづらいぞ!」
傍らに居た私、思わず
ポ「いや、わかるやろw」と言ってしまいました。
この男は、なぜわからないんだろう?
もしも、上のRED STAGEもしくはRED&GREENが無ければ
そう受け取るのはわかります。
けど、これを見てBLUEを左と思うのなら、ではRED STAGEはどちらへ行けばいいの?
全体を見れば、BLUEが左という結論にはならないはずなんだけど。
もう各々に矢印をつけるか、左ゾーン・右ゾーンを枠線で囲めば
わかりやすくなりますけど、それなら「○」で今のコレは「×」なの?
あなた以外の殆どの人は正しく理解していますよー。

わかる人には、わからない人がわからない。
そして、一部のわからない人はわからないのは相手が悪いと
自分の理解力の無さを棚に上げて、文句を言う、という話でした。
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